6.塗膜の分析試験項目と調査の概要

ECO-SCOP工法は、鋼構造物(道路橋梁も含む)の塗膜に含まれる有害物質の有無を確認するために行う塗膜の分析試験で、分析用途の塗膜を安全に一定の品質確保を維持し、安価なコストで分析塗膜を提供するNETIS登録技術及び北海道建設局新技術登録と商標登録された指定役務です。
 
 (1) 分析用の塗膜採取箇所の設定(案)
  1) 分析塗膜の採取は、残存塗膜の種別、新設塗装又は塗替え塗装別の判定を行う。
  2) 塗替塗装を実施の場合は、新設塗膜の残存箇所を塗膜採取箇所に設定する。
  3) 箇所数や採取する位置は、現地調査時に必要な箇所数及び採取場所等を設定する。
  4) 対象橋梁の標準的な規模の採取箇所数は、現地で塗装系や塗膜劣化の状況等を勘案して代表的な部位1箇所を標準な塗膜採取箇所としている。
  5) 拡幅や伸長、歩道添架などが実施している場合は、架設年度を確認して採取箇所を決定するものとする。
  6) 分析塗膜を採取前に、既存塗膜や初期塗装系や塗替塗装系の種別や回数等など得られた
 情報から推定し、箇所数を確定する。
  7) 現地での情報がなく、架設年度、塗装系や塗替え年度及び回数等の確認出来ない場合の
 塗装系の推定する方法として、平成17年12月「鋼道路橋塗装・防食便覧」(社)日本道 路協会、 平成26年3月「鋼道路橋防食便覧」(社)日本道路協会、平成24年1月「北海道における鋼道路橋の設計および施工指針」北海道土木技術会、鋼道路橋研究委員会第2編維持管理編「(4) 塗装規格の変遷」を参考とする。

(2) 分析試験方法の基準(案)
 塗膜含有の有害物質種別と分析試験及び検定の方法は以下示す方法を参考標準とする。